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洗濯槽のカビと灰汁のこと


2ヵ月ほどサボっていた洗濯槽のお掃除。

酸素系漂白剤を入れた後、でるでる「ピロピロわかめ」。何度もすすぎをして、これがまったく出なくなるまでが結構大変です。月1回のお掃除を遵守すればよいのでしょうが・・

この環境で洗濯をしているというのは、電力と水をつかって洗っているつもりで汚しているようなもんですね涙。。。

しかし、はたと考えてみると、そもそも洗濯機の構造がダメじゃない?とか、カビのえさを無くせばいいんじゃない?とか疑問に思って、調べていくと、気づかされることがありますね~

洗濯機の構造に文句を言っても、洗濯板で大物を洗って自力で脱水なんてするのは、もはや不可能…(祖母が 着物を着て(しかも臨月で)金たらいで洗濯している写真がありましたが..ほんとにすごいですね。)洗濯機はありがたいです。

では、やはりカビの元になる条件を無くしていくしかありません。気になるのは湿気と、おそらく微量に残っている洗剤の残り、汚れの残りなどの有機質(カビのエサ)です。

普段、ウールを染めることが多いのですが、原毛状態のウールは脂も汚れもたっぷりですので、まずは汚れ落としと、適度に脂分を落とすこと(精練)をまず行います。

私の場合は、カーディングして毛並みを整えた原毛を、炭酸ナトリウムを原毛量の7~10%程度(脂分に応じて加減)溶かした60℃のお湯につけ置く、という方法で精練しています。いろいろと試した結果、この方法がいちばん良いような気が今はしています。炭酸ナトリウムは、たまたま手元にたくさんあったので使っているのですが、無くなったら灰汁に切り替えよう。と 思っています。

そうだ・・・昔は灰汁洗いだった!

なんでも専用洗剤で洗えばいいと思い込んでいる私たち現代人・・・

灰汁、というと現代生活で使われることはあまりなくなりました。しかし石鹸や洗剤のない時代、灰汁は何とも優秀な洗浄剤だったんですよね。洗濯はもちろん、お茶碗を洗うのも灰、木材を洗うのも灰汁、布を漂白するのも灰汁。

自分でも原毛の汚れと脂は炭酸ナトリウムで落としたり、絹や木綿、麻の精練では灰汁を使ったり、藍で染めたものを灰汁洗いして黄味を落としたり・・・していたのに。自分の衣類の汚れは、当然 洗濯洗剤!と思い込んでいたんですね~。なぜこう縦割りでしか考えられないんでしょうね~・・・

調べると出てきました。アルカリ洗濯。

セスキ炭酸ソーダと酵素、過炭酸ナトリウムが配合された「セスキプラス」というものも売られています。

水30Lに対して小さじ2杯。すすぎ1回でOK 、しかも無機物ということは、洗濯槽にはびこる黒カビのえさがない!ということなので、カビ対策にもばっちり!◎

これはお試しの価値ありですね~!!

洗浄力で言えば、石鹸や洗剤の方が優るのでしょうけれど、汚れものはお風呂で予洗いすればよいし、日常の衣類洗濯には全く問題なさそうです。

そして洗濯機を回した後は、重曹を振りかけておく。重曹が吸湿作用もしますし、カビの生育環境(中性)にしないことで防カビになる。次回そのまま洗濯しても、まったく問題なし◎ということですね!

こういった、アルカリ系洗剤、最近ではよく耳にするようになりました。

代表選手は重曹(炭酸水素ナトリウム)ですが、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ナトリウム、過炭酸ナトリウム・・・生分解が不要ということで、エコ洗剤として販売されています。生分解が不要、というのは、これらが無機物だからです。BOD(biochemical oxygen demand 生物化学的酸素要求量、ある物質を分解するためにその微生物が必要とする酸素量のこと)というのが環境汚染の目安とされていますが、石鹸カスや洗剤の界面活性剤などの有機物排水に対して、BODの点でエコだ、ということなのでしょうね。

油汚れ、皮脂汚れ、タンパク質汚れにはもってこい、のアルカリ系洗剤。一方、水垢などミネラル系の汚れにはクエン酸やお酢。

専用洗剤を使わなくちゃと、どこか洗脳されてしまったのは、ある意味「印象操作」による結果なのかもしれません??苦笑。

このセスキプラスを販売している石鹸百科さんのサイト、とってもいい情報が掲載されているなぁと思います。

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