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藍の準備と織の方…

ウィリアム・モリスについて、いくつかの本を読んでいるうちに重要な点に気付いた。これまで、「工芸」「芸術」「ファインアート」という用語を挙げてきたが、「デザイン」という枠が欠如していたこと、「工芸」と「デザイン(応用美術、装飾美術)」が往々にして混同されている、してしまっていることに気付いた。まだしばし読み進めてからの考察にしたい、と思う。しかし、モリスの人間性、取り組み、思想、すべてがとっても面白く興味深い…!

ちょっとブレイク、ここで今の取り組み経過を...

まずは、藍の準備。

昨年は、雨の掛からない完全な屋外に藍甕を設置していたのですが、仕込みの時の「屋外で電気毛布MAX状態」が、かなりエネルギーの浪費になっていたのを、今年は改善したいと思っていました。

そこで、斜面上の庭の一部をお借りして、1日少しずつ、4月の半ばから穴を掘り続けていました。行き当たりばったりな、勢いだけの穴堀りは、大きな石と遭遇するたびにちょっとずつ大きくなっていき…最終的に巾160㎝奥行120㎝の穴になりました笑。

四角い穴が深くなっていくにつれて、なんだか懐かしい感覚だな...と思ったら、学生時代の発掘調査のトレンチ。思わず断面の地層に線を入れたくなって笑えます。分かる人にしか分からないですね...

最終的に深さ100cm~120cm。φ45㎝×高さ80㎝の甕を真ん中に据え、右側は足場、左側には練炭が入るようにします。練炭容器は、コンクリ―ト作業用の「二連式養生コンロ」というのをwebで見つけました。穴の内側は、保温効果を高めるためにアルミシートを。中に入っているだけで汗ばんでくるくらいなので、熱効率良さそうです。

ここまできて、屋根をどうするか…でかなり すったもんだしましたが、防水はこの養生シート、その上に 木枠に波板を張った屋根を据えて、台風でも、雪でも耐えられるようにしよう。ということになりました。今日はMr.Fのお陰で、屋根もできました。

完成まであと、わずか。

ということで、穴の目途が立ったので、屋根の次は灰汁作り。

灰の炒り直しをしました。

卓上コンロで5kgの灰を少しずつ炒っていきます。

この、炒り直しの作業。昨年、見学に訪れた「紺邑」さんで実践されていたことと、レストランの石窯でできる灰を使って、藍建てするととっても建ち上がりが良いし、藍が元気だと先輩から伺ったことと、感覚的に湿気た灰で灰汁をとるよりもいいに決まっていると思ったので、今年から実践してみることにしました。

ただ、目安がわからない。見ての通りの卓上コンロでは、高温といっても限度があるし、延々と闇雲に炒っても仕方ない。私の理屈としては、灰が湿気ることで、灰の中のミネラルが水分のせいでくっついているんじゃないかと思うんです。だから、水分を飛ばす感覚で、混ぜる時に少し重たいような灰がふわふわと軽い感じになったころが目安。だいたい写真の分量で5分。奥の甕にパカパカためていき、最後に150℃まで計れる手持ちの温度計を突っ込んでみたら、勢いよく振り切れたので、250℃以上にはなっていたんじゃないでしょうか。

ここに、熱湯をこれまた少しずつしか沸かせないのですが、入れて撹拌して放置します。

来週は藍の仕込みです。

では織の方。

ヴィーンで出会ったPaiviさんにインスパイアされて、実用から離れたものを織りたい!と思って、絵画的な織を試みます。幅120㎝機いっぱいに経糸を張りました。この織り始め、のワクワク感が結構快感です。

テーマは「素材」。

ぜんぶ(おそらく)白で、さまざまな素材の「白」を織り込むことで、それぞれの素材の特長、面白さが際立つんじゃないか、という試みです。

楽しみです。

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