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藍のたくましさ…!


2015年の8月に建てたすくも藍は、2016年の奈良から安曇野への引っ越し、そして寒い時にはマイナス10~15℃にもなる冬季の冬眠を経て、春を迎えると、自ら発酵しておりました!!

(この図は、甕を土中に設置して藍液を甕に戻した直後の写真。どうしても液を流しいれる時、酸素が多量に入ってしまうので 自ずと大きな藍の華が咲いたように見えますが、いずれにしても十分に建っています)

このすくも藍は、染織の先輩から頂いた「平成8年 嬉染居」と書かれた、19年もの。2015年の8月は奈良の屋内で建て、冬場は電気毛布を巻いて冬場も染めていました。2016年は4月に安曇野へ一緒に移動してからすぐ、仕込みの1週間だけ電気毛布で加温しましたが、その後はまったく加温することなく、10月半ばごろまで染めていました。ここでは、雨は当たらないですが完全な屋外に設置していたので、液温が20℃を下回る頃から染めるのを止め、pH を見ることも、撹拌も、一切なにもせず、毛布ぐるぐる巻き状態で「放置」していました。寒の底で一度液温を計ると、1℃。キンキンに冷えていましたが、紫色の膜も張っていて、元気だな、寒いのに、ほったらかしているのに、逞しいな~!という印象でした。

逐一、染める重量を計っていないので累計何キロ染めているか、正確には分からないですが、2016年の夏だけで、綿素材2キロ、ウール2~3キロ、せいぜいこのくらいだと思います。

そして2017年の藍の仕込みをどうするか、を昨年の冬から考えていました。

秋に見学させていただいた栃木の紺邑さんから、冬眠後のすくも藍には、良い灰汁と交換してあげればしっかり建つ。と教えていただいたので、それに手元にある2016年徳島の新居さんのすくも藍5kgを仕込んだ藍を足して建てよう、と考えていました。

藍の穴小屋が完成して、さて藍のお引越し。

と甕のふたを開けると、この表情。ん~!なんだかとっても元気そう!!

予定変更。灰汁を入れ替える、にしてもこの藍液の幾分かを捨てるなんてもったいない!そっくりこのまま今年も使わせてもらおう!と即決しました。

あとはギャラリーにて写真とともに。

しかしこの穴小屋、なかなか優秀です!

そして...すくも藍って 本当にほんとうに、たくましい…!!

今日は夕方に貝灰を10g足しました。徐々にpHを上げていきたいと思います。今夜から雨が降り出しているので、穴小屋の防水性、温度の推移も観察が楽しみです◎:)

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